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交通事故の被害者が最も向き合うべき「相手」とは?

今回のブログのタイトルは、少々意味不明かもしれません。

このタイトルからすると、どうせ「保険会社の言うことを信じるな」とか、「自賠責損害調査事務所の認定はおかしい」とか、そんな話かと思われた方も多いかもしれません。

でも、今日お話しすることは、そんな話ではありません。

結論から、申し上げましょう。

交通事故被害者が最も向き合うべき相手とは、それは医師、あなたが治療をしてもらっている主治医です。

何が問題かというと、損害賠償に関する考え方や、交通事故で怪我をした患者の心情やを理解しようとしない医師がいるということです。

すべての医師、病院がそうだと言っている訳ではありません。

話を進めましょう。

医師の仕事は、要するに「怪我を治す」ことですね。
しかし、交通事故の被害者が事故の相手方保険会社等から適正な賠償を受けるためには、ただ「怪我を治してもらえばいい」訳ではありません。
被害者としては交通事故によってどのような損害が生じたかについては、被害者自身で証明しなければなりません。
ですから、怪我や痛みそのら程度などの損害を証明するためには、医師に必要な検査・治療をしてもらわなければなりませんし、患者本人の自覚症状やそれを裏付ける医学的所見をしっかりと診断書などに書いてもらわなければなりません。

ところが、このような点を十分理解した上で交通事故の患者の治療に臨んでくれている医師はどれほどいるでしょうか?

さらに酷いことに、「痛みがとれない」「しびれが続いている」と訴えている患者さんに対して、「いや、治っている。」「そんなはずはなかろうということを、患者さんに直接言い渡したり、診断書に書いてしまったりする医師さえいます。

まるで「保険金詐欺師」のような扱いですね。

確かに、「被害者意識」から自分の不注意で怪我をしたときよりも強く痛みを感じるということもあるでしょうが、交通事故で怪我をした患者さんを治療するのであれば、そのように感じてしまう患者さんの心情も十分汲み取った上で、治療してあげる必要があるのでははないでしょうか?「医は仁術」って言う言葉もありますしね。

先日も、怪我の程度からすれば、CT、MRI検査をして、後遺障害診断書にフツーに本人の自覚症状やそれを裏付ける医学所見が書かれていれば、フツーに後遺障害等級12級13号(「局部の頑固な神経症状」)が認定される可能性が高いのに、後遺障害「非該当」とされてしまった案件のご相談をお受けしました。

さらに気の毒なことに、このご相談者は、後遺障害の認定をしてもらうため医師に後遺障害診断書の作成をお願いしたところ、その医師は「怪我は治ってるし、後遺症と呼ぶほどの痛みはないはずなんだけどな・・・」と言い、非常に怪訝な顔をされたそうです。

確かに、このような医師ばかりではありません。
交通事故の患者さんの心情を慮って、協力的な医師も大勢おられます。

でも、交通事故の被害者に思いやりのあり、協力的な医師かどうかなんて、実際にかかってみなければ分かりません。

ですから、交通事故被害者としては、その医師が協力的な医師かどうか常に観察しながら治療に臨む必要があります

このブログをお読みの方が、今も交通事故の怪我で治療を続けておられるのであれば、医師としっかり向き合って、その辺りをしっかりと見極めて欲しいと思います。

そうしないと、適正な賠償を受けることができず、下手をすると本来ならもらえたはずの数百万円もの賠償金をもらい損ねることにもなりかねませんから・・・。

今治療してもらっている医師で大丈夫なのか・・・
大丈夫でないとしたら、どうしたらいいのか・・・

不安な方は、どうぞお気軽に当事務所にまでご相談下さい。

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